こんにちは。パキスタン派遣員の佐藤麻衣子です。
今年の7月下旬に続いた大豪雨に伴った大規模な洪水の影響でパキスタンの人たちは今最悪の生活を強いられています。パキスタン全土でたくさんの被害が出ましたが、北西部ハイバル・パフトゥーンハー州のコヒスタン郡及びシャングラ郡は国内でも貧しい地域に該当し、復興に時間がかかっています。KnKでは緊急支援の中ではいつも後回しにされがちな教育面でのサポートとして学校建設をしています。認定NPO法人ジャパン・プラットフォームの助成により、緊急支援事業第1期の北西部における44校に対する学校活動再開支援事業(テントや学用品の配布)に続き11月から第2期がスタートしました。今回の人道・教育支援では被害を受けた20校の仮設校舎の建設をして約2000人の子どもたちが再び勉強をする場を取り戻すプロジェクトを進めています。
公立女子小学校の生徒たちと私
今週はコヒスタン郡山岳地帯の建設現場4カ所を訪れ、学校を待ちわびながら青空教室を受けている子どもたちに会ってきました。各学校では小学生約30人から50人ほどで授業を元気に受けていました。今は開ける青空教室も11月下旬からの急激な気温の低下で授業は続行できなくなる為、現地のスタッフは一刻も早く完成させようとがんばっています。山岳地帯では車が入れない所が多く、セメントや木材、鉄筋など全て手と足で運ばなければならないのです。現地の人たちは大変な作業でも子どもたちの学校の為にと一生懸命でした。
青空教室で勉強する子どもたち
建設予定地
子どもたちは校舎が出来る事を聞いて、学校が中断されないで済む、ととても喜んでいます。日本からみんなに会いにきたと言うととても嬉しそうにしていました。小学校4年生のイムラン君は将来パイロットになって日本に飛んで行きたいと言いました。日本以外にどこに行きたいか聞くと、次に支援をする場所があったら鉄筋などの重い物を運んで手伝いたいと話してくれ、とても感動しました。みんなに日本へのメッセージをお願いしたところ、「学校ありがとう」「勉強をいっぱいして先生になりたい」「将来は国の為に働きたい」など希望に溢れるメッセージが届きました。
”Yesterday, we have nothing. Today, we have hope. Tomorrow, we have shelter.”
(意味:昨日、僕たちには何もなかった。今日、僕たちには希望がある。明日、僕たちには学校がある。)
日本にいたら教育は当然のように受ける事のできる権利ですが、世界にはその当然の事もままならない事がたくさんある、と実感した訪問でした。
国境なき子どもたち海外派遣員(パキスタン) 佐藤(30代/♀)




