途上国の子どもたちに教育の機会を与えることで、
何がいちばん変わると思いますか、
と、雑誌の取材で記者のかたに尋ねられた。
何がいちばん変わるだろう?
取材が終わってからも、仕事が終わってからも、
帰り道もずうっと考えてみた。
変わる点はたくさんあるだろうけれど、
一番の変化って?
私は、KnKの活動地で、子どもたちの
勉強するのが楽しくて楽しくてたまらない、
という場面にたくさん出会ってきた。
それが将来の経済的な自立に直結するかどうか
という視点からではなく、
新しいことを学ぶこと、知らなかった世界を見ること、
できなかったことができるようになったこと、
その喜びが様々な形で溢れ出る瞬間に
たびたび出くわしてきた。
そして今、思うのは、
学ぶ楽しさ、勉強する喜びを身をもって実感した
彼らは、近い将来、自分が親になったときに
同じ喜びを与えてあげたい、つまり
子どもに勉強するチャンスを与えてあげたいと願い、
その気持ちをテコに大変な仕事や社会生活を
乗り切れるのではないか、ということ。
政情が不安定だったり、失業率がとても高いなどの
現実は、彼らが大人になってもさほど
好転していない可能性がある。
そんな中で、KnKで職業訓練を受けた子だけが
優先的に条件のいい仕事に就けるなんていうことが
あるわけもない。
はたから見たら、「日本からのサポートを受けて
何年も職業訓練を受けたのに、結局は貧困から
抜け出せていないじゃないか」と思われることも
あるかもしれない。
けれども、学ぶ喜びを覚えている限り、
彼らは親として自分の子どもに
勉強するチャンスをあげたいと強く願い、
そのために死に物狂いで努力するだろう。
家計のために子どもに一日中ゴミ拾いを続けさせたり、
労働力として子どもを手放すようなことはしないだろう。
教育の機会を提供し、
学ぶことの楽しさを知ってもらう。
それが次の世代の子どもたちを守る力につながっていく。
それが一番の変化なのかもしれない
などと考えた水曜の帰り道でした。
posted : 2008-10-30 14:48:55
この記事のURL:http://gaialog.jp/knk/blog_hq/perm/145
トラックバックURL:http://gaialog.jp/knk/tb/blog_hq/145
最近のコメント