今月、インドネシアのスマトラ島まで出張をしてきました。
現地で実施していた事業終了に伴う諸業務のためで、
真夏のような強い日差しと雨季のスコールに交互に
晒されながらの数日間を過ごしてきました。
国境なき子どもたち(KnK)では、2007年9月に
スマトラ島沖で発生したマグニチュード8.4の
大地震の1ヶ月後から、スマトラ島ブンクル市近郊の
3ヵ所の村でチルドレンセンターの運営を行ってきました。
現地には、KnKの海外派遣員(今尾宏子さん)を
派遣して事業開始から運営統括業務を担当してもらいました。
しかしながら、3月16日で一旦事業終了となったため、
各村ではチルドレンセンター運営事業の終了に伴う式典が
開催されました。同式典には、村長さんをはじめとした
地域住民の方々や子どもたちの保護者が参加し、
各村平均で150名以上の参加者があるなど非常に大盛況でした。
その式典のうち、事業地の一ヶ所であったプニャンカ村でのことです。
子どもたちは、センターで覚えた歌や自作の詩の発表をしたり、
ラバナ(Rabana)というイスラム教の伝統舞踊を踊ったり
してくれたのですが、どうも元気のない女の子のグループがいるのです。
やがて、その中の1人の女の子が前に出て来て話しを始めました。
自分たちがチルドレンセンターで多くのことを学んだこと、
毎日が楽しかったこと、仲良しの友達が増えたことを語っていたのですが、
最後にKnKへの感謝の言葉とともに言葉を詰まらせて
急に泣き出してしまいました。
そして、「Hroko, Jangan lupa Kami!!
(宏子、私たちのことを忘れないで!)」と言うと、
他の多くの子どもたちも泣き出していました。
式典の終了後も、子どもたちやそしてエデュケーターと
して事業に関わってくれた女性スタッフも、今尾宏子さんの
周囲に集まって泣きながら別れを惜しんでいました。
今回のチルドレンセンターの運営事業を通じて、
彼女が子どもたちにとても愛されていたこと、
そしてチルドレンセンターでの様々な活動がしっかりと
子どもたちの心にまで届いていたことを実感しました。
そこには、言葉を越えた深いつながりがあり、
非常に感動的な一場面でした。
これからも、国境なき子どもたちとして、現地の子どもたちとの
間に心通う温かい支援を届けて行きたいと強く決意しています。
*ジャパン・プラットフォーム(JPF)による助成事業は
3月16日に終了となりましたが、KnKでは現在でも
地域コミュニティや現地NGO団体との協力の下で、
事業規模を縮小してチルドレンセンターの運営を継続しています。
最近のコメント