KnK-Staff


国境なき子どもたち事務局スタッフがお届けします

2008年3月

心通うプロジェクト-スマトラ南西沖地震被災者支援事業から-
日付:2008-03-28 19:00:09 コメント(0) トラックバック(0) home

今月、インドネシアのスマトラ島まで出張をしてきました。
現地で実施していた事業終了に伴う諸業務のためで、
真夏のような強い日差しと雨季のスコールに交互に
晒されながらの数日間を過ごしてきました。

国境なき子どもたち(KnK)では、2007年9月に
スマトラ島沖で発生したマグニチュード8.4の
大地震の1ヶ月後から、スマトラ島ブンクル市近郊の
3ヵ所の村でチルドレンセンターの運営を行ってきました。
現地には、KnKの海外派遣員(今尾宏子さん)を
派遣して事業開始から運営統括業務を担当してもらいました。
しかしながら、3月16日で一旦事業終了となったため、
各村ではチルドレンセンター運営事業の終了に伴う式典が
開催されました。同式典には、村長さんをはじめとした
地域住民の方々や子どもたちの保護者が参加し、
各村平均で150名以上の参加者があるなど非常に大盛況でした。


式典に参加して、歌や踊りを披露してくれた子どもたち


その式典のうち、事業地の一ヶ所であったプニャンカ村でのことです。
子どもたちは、センターで覚えた歌や自作の詩の発表をしたり、
ラバナ(Rabana)というイスラム教の伝統舞踊を踊ったり
してくれたのですが、どうも元気のない女の子のグループがいるのです。
やがて、その中の1人の女の子が前に出て来て話しを始めました。


(写真左)ラバナという伝統舞踊 (写真右)今尾さんと子どもたちが一緒に合唱している様子


自分たちがチルドレンセンターで多くのことを学んだこと、
毎日が楽しかったこと、仲良しの友達が増えたことを語っていたのですが、
最後にKnKへの感謝の言葉とともに言葉を詰まらせて
急に泣き出してしまいました。
そして、「Hroko, Jangan lupa Kami!!
(宏子、私たちのことを忘れないで!)」と言うと、
他の多くの子どもたちも泣き出していました。

式典の終了後も、子どもたちやそしてエデュケーターと
して事業に関わってくれた女性スタッフも、今尾宏子さんの
周囲に集まって泣きながら別れを惜しんでいました。
今回のチルドレンセンターの運営事業を通じて、
彼女が子どもたちにとても愛されていたこと、
そしてチルドレンセンターでの様々な活動がしっかりと
子どもたちの心にまで届いていたことを実感しました。
そこには、言葉を越えた深いつながりがあり、
非常に感動的な一場面でした。


式典終了後にもしばらく別れを惜しんでいました


これからも、国境なき子どもたちとして、現地の子どもたちとの
間に心通う温かい支援を届けて行きたいと強く決意しています。

*ジャパン・プラットフォーム(JPF)による助成事業は
3月16日に終了となりましたが、KnKでは現在でも
地域コミュニティや現地NGO団体との協力の下で、
事業規模を縮小してチルドレンセンターの運営を継続しています。

国境なき子どもたちスタッフ 栗林(20代/♂)

あたたかさ
日付:2008-03-26 19:13:30 コメント(0) トラックバック(0) home

KnKは、ときどき日本の学校や一般個人の方から
現地の子どもたちへ学用品や衣服などをご寄付を
いただくことがあります。

KnKとしては、お送りくださる輸送費も含めた
ご支援をお願いしています。
また、不公平にならないように現地の子どもたち
全員に行き渡る数でのご寄付をお願いしています。
せっかく貴重なご支援をいただくのに、全員に
行き渡らないために現地へ届いても活用できない
といったことを防ぐためです。

そういった多少のお願いがありますが、学校単位や
グループ単位で周りに呼びかけて鉛筆やボールペンなどの
文房具から、まだ充分に活用できる衣服や履物などを
集めて、ご寄付くださる方々がたくさんいます。

例えば、パキスタンでは子どもたちは鉛筆を2~3cm
になるぎりぎりまで大事に使ってます。
学用品を充分にそろえることが難しいためです。
そういった現状にある、とても勉強熱心な子どもたちに
学用品などのご寄付は本当にありがたい限りです。

下記は、そんな温かいご寄付を受け取ったカンボジアの
スタッフから、ある中学校に向けたお手紙の一部です。
**************************
日本の中学校から学用品などをご寄付くださり、
スタッフや子どもたち一同感謝申し上げます。

皆さまからのカンボジアの恵まれない青少年への
温かい共感に、大変感謝しております。
私たちは、あなたがたのご支援に非常に
感動すると同時に、とても励まされました。

このように恵まれない青少年たちの親代わりとしての
役目を私たち全スタッフが果たしつつ、彼らをカンボジア
社会の良き一市民に育てていくことを目的として、
共に輝ける未来へ向かって歩んでいます。

この度の皆さまのご支援は、私たちが関わっている
青少年たちに対して、他の恵まれたカンボジアの
青少年たちが得られているものと同じようなものを
得る貴重な機会を作ってくれました。
私たちの活動にご賛同くださり、恵まれない青少年たちへの
援助のために貴重なお時間と資金を使い、物資を送って
くださった皆さまに対して、もう一度心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
**************************

学用品や衣服などをご寄付くださることは、
もちろんとても嬉しいことですが、同時に
見守ってくれる人がいる、応援してくれる人がいる
ということが、複雑な環境で育ってきたり、
今なお心に傷を負っている現地の子どもたちの
確かな心の支えになっていると思います。


国境なき子どもたち 足立(20代/♀)

去年最も・・・
日付:2008-03-06 13:43:33 コメント(0) トラックバック(0) home

去年最も嬉しかったこと
→ 妹に子どもができたこと

去年もらったインパクトのある贈り物
→ 三年日記

去年観て最も面白かった映画
→ 『天然コケッコー』 or 『シッコ』

去年した最大のミス
→ あの誤表記

去年最も衝撃を受けた本
→ 『神の棄てた裸体―イスラームの夜を歩く』

去年最も興奮したこと
→ 石井光太さんが「シリーズ アジア」のゲスト講師を
   引き受けてくれたこと


KnK10周年記念公開講座 「シリーズ アジア」 第6回 インド
『発展するインドの闇~路上生活者・浮浪児の誕生から性まで』 
講師 : 石井 光太 氏 / ノンフィクション作家
日時 : 2008年3月15日(土) 14:00~15:30
会場 : JICA地球ひろば セミナールーム302
      東京メトロ日比谷線広尾駅下車(A3出口)徒歩1分
【詳細】
http://www.knk.or.jp/japan/com/event/2007/series_asia.htm


乞うご期待!!

国境なき子どもたちスタッフ 松浦(30代/♀)

必要ない!は必要だから。
日付:2008-03-06 13:40:34 コメント(0) トラックバック(0) home

ビデオワークショップヨルダンに来ています。
子ども相手に教えていると色々なことがあります。
先日こんなことがありました。

撮影が一通り終わってみんなで教室に戻ると、
男の子が一人いませんでした。しばらくすると、
その子のお父さんがやってきて、
「うちの子が『お前なんて必要ない』と言われて
泣いて帰ってきだぞ!」と怒鳴り込んできました。

お父さんの後ろに隠れてその男の子、
オネイル君(14歳)は泣いていました。
どうやら同じチームの女の子に言われたそうです。

そこで、オネイル君と同じチームの3人を呼んで
その時の状況を聞きました。
それによると、女の子たちが撮影の準備を
しているとオネイル君はいつもどこかに
行ってしまい、肝心なときにいないのだそうです。
堪忍袋の緒が切れた女の子たちは、とうとう、
『もうあんたなんかいらないわよ!』と言ったそうです。

思いもよらなかったその言葉にオネイル君は
ショックを受け、泣いて帰ってしまいました。
彼はイラク人です。過去につらい経験があり、
ちょっとしたことで傷つき易いのかもしれません。

しかし、彼にどんな過去があろうといなくなって
しまったことに原因があります。かといって傷ついて
いるかもしれない彼を怒ることは危険でした。

そこで、「君は必要なときにいつもいないから
女の子が怒ったんだよ。『必要ない』って言ったのは、
本当は君のことが必要だったからだよ。でも、女の子の
言葉も強すぎたから、まず、君が女の子に誤って、
その後に女の子が君に謝るのはどうだろう?」と提案しました。
そしたら、女の子も納得して先に謝ってくれました。

彼はめそめそしてましたが、次の日以降もちゃんと来て、
チームの仲間とビデオワークショップを楽しんでいます。


(写真)オネイルくんのチーム


 
(写真左)『またオネイルくんがいないわ!』
(写真右)『ぼくはここだよ』


  
(写真)サウンド係をしっかり務めているオネイルくんです


子どもらしい、かわいい事件ですが、彼が泣いたのが
心のトラウマによるものなのかは僕にはわかりません。
でも、こうした子どもたちに対しても、みなと平等に
扱ってあげることが大事なのかな、と感じた出来事でした。

国境なき子どもたちスタッフ 清水(30代/♂)


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