KnK-Staff


国境なき子どもたち事務局スタッフがお届けします

2007年12月

共に成長するために
日付:2007-12-28 19:11:52 コメント(0) トラックバック(0) home

先日、KnK東京事務局に1通の郵便が届きました。
それは、ある小学生からのお手紙と一冊の手作り絵本でした。
今回はそれを紹介したいと思います。


『今を生きる子どもたち~世界の子どもからのメッセージ~』

必ず一度は聞いたことがある、ストリートチルドレン。
今も苦しんでいる子どもたち。
想像できないかもしれませんが、
世界ではこんなことが起こっているのです。
今回は、
ストリートチルドレンのバズくんのお話です・・・。

 

1.ストリートチルドレン
ぼくの名前はバズ。12才です。
ぼくは世けんで
『ストリートチルドレン』
って言われてる。
栄養失調のせいなのか、かみの毛が白ちゃけています。
食料だって少ないし、家はないから路上で生活しています。
働いたり、歩きまわったりの毎日です。
みなさんに、少しでも、ぼくらのことが伝われば良いなと思います・・・。

みなさんは、『明日のご飯はなんだろう?』とか言いませんか?
でも、ぼくたちストリートチルドレンにとっては、
『明日も食べれるといいな』なのです。
言葉は似ているけれど、意味は全然ちがいますよね・・・。


  

2.ぼくの家の話をしよう
ぼくだって、生まれた時からストリートチルドレンじゃないんだ。
ぼくの家は、けっこう貧しくて、
毎日苦しい生活を続けていたんだ。

でね、ある日、ぼくは
『トラフィックトチルドレン』になったんだ。分かりますか?
トラフィックトチルドレンっていうのは、
人身売買された子どもたちのことを言うんだ。
つまりぼくは、親にお金で(売られて)捨てられたっていうこと。

ぼくを売ったことで、親は少しは良い暮らしになったんだと思うな。
ぼくは悲しかったけどね。
でも親に言うと、絶対困らせちゃうと思ったからだまってた。
トラフィックトチルドレンになってから、ぼくは働きに出された。本当。
確か5~7才くらいの間。でもその仕事っていうのが、
まやく売買やスリ、売春だったりしたんだ。
他にもいろんな悪い事やらされたなぁ・・・。
それでね、やっぱりたえられなくって、
ストリートチルドレンになっちゃった。

でも今だって、汗だくで頑張ってる。
観光客にパラソルをさす仕事とかしてるんだ。
暑いしパラソルは重いから大変。
他にもパーキングで車を見張ってる仕事とかしてるんだ。
前より良い仕事につけたけど、子どもが働くって、
とっても辛くて、大変なことなんだ・・・。

  

3.・・・1ヵ月後
手が・・・なくなっちゃった・・・。
寝るところがなくて、線路で寝てたんだけど・・・
ふまれちゃったみたい。

ぼくのように、線路で寝ててふまれてしまったという
ストリートチルドレンの子どもたちは少なくありません。
家もないのでこのようなとこがひんぱんにおこっているのです。

4.勉強大好き!
これ、ぼくの教科書だよ!
これ、日本でいうと(小学)2年生の問題なんだってね。
ハハ、はずかしいな・・・。
勉強はめったにできないけれど、
ぼくね、オートバイの修理屋さんになりたいんだ。
早く一人前になりたい。だから、勉強したい。
勉強って、すっごく楽しい。もっともっと勉強したいなっ!
毎日、勉強できたらいいのにね。

5.最後に・・・。
少ししか話せなかったけれど、みんなにストリートチルドレンのこと、
少し分かってもらえた気がする。
毎日が、生きるか死ぬかのサバイバルとも言えるでしょう?
ぼくの場合、親もいないし食料だって少ない。
ね、平和とは言えないでしょう?
だからそのことを、みんなに分かってほしい。
ぼくの話はこれでおしまいです。


~作者より~

このお話は、ノンフィクションです。
世界で本当にこんなことがおこっているんだと思うと、
私は何かしなければという気持ちでいっぱいになりました。
この本を読んでくれたみなさんにも、
そんな気持ちが生まれてくれれば嬉しいです。

絵本を作るというのは難しいし大変だったけれど、
一生懸命、作ったので、自分としては満足のいく仕上がりになりました。
世界の子どもたちにたくさんの幸せが訪れますように・・・。



ぜひ、友情の5円玉キャンペーンにもご参加下さい!


国境なき子どもたち 足立(20代/♀)

ハインリッヒの法則
日付:2007-12-27 18:00:14 コメント(0) トラックバック(0) home

今年も残すところあと数日となりました。
この一年の自分の仕事を振り返ると、
危うくミスしそうになってヒヤリとする出来事、
土壇場で間違いに気づいてハッとした場面が
いくつも思い出されます。
そして…実はとてつもない大失敗もひとつ、
やらかしてしまいました。
日頃の私の仕事ぶりを見ている同僚たちからは
「一つどころじゃないだろ!」と
ツッコミが入りそうですが、
自分でつくづく大失敗だったと自覚しているのは
一つだけなんです。

そこで、「ハインリッヒの法則」を思い出しました。
ハインリッヒの法則というのは、主に
労働災害に関して使われるものなのだそうですが
簡単に言えば、1:29:300の割合で大事故が起こる、
という考え方です。

1つの大事故が起こったとしたら、その背後には
29の「中事故」があり、さらに
300の「小事故」とも言うべき“ヒヤリ・ハット”が
あった、という法則なのだそうです。

ということは、私の今年の大失敗の陰には
29個の「中失敗」があり、
300個ものヒヤっとする場面があったことになります。
一年365日、ミスをせずに過ごした日は
ほとんどない計算になりますね…

来年は凡ミスを減らして、大失敗のないよう努めます。

国境なき子どもたちスタッフ J.K(30代/♀)

断るのも仕事のひとつ
日付:2007-12-13 11:17:59 コメント(0) トラックバック(1) home

今、バングラデシュのホテルでこのブログを書いている。
今日でサイクロンの被災地を視察し終わり、
首都のダッカまで戻ってきた。
日本のように交通機関が発達しているわけではないので、
移動は車を中心に途中フェリーで川を移動する。
車で行けない場所はボートで移動する。
拠点地となるボリシャルという町まで距離でいうと
200キロ程度だが、フェリーに乗るために車が順番待ちをしたり、
逆にフェリーに車がいっぱいになるまで出航しないなど、
とにかく移動には時間がかかった。


(写真左)車やバスを乗せたフェリーで川を渡る
(写真右)乗用車でも何とか悪路をきりのけた


目星をつけておいた村で聞き取り調査をする中、
たまに村からものすごい歓迎を受けてしまうことがある。
そして彼らは村の状況を大げさに説明する。
明らかにそれほど被害を受けていなくても、
「あそこから向こうは全滅だ」とか
「死者は何千人も出た」(実際は全体で3000人ほどなのに…)など
次々にアピールをしてくる。
しまいには、「食事を用意したから是非うちに来てくれ」と
手を引っ張られる。そんなとき頭ごなしに断ると
失礼に当たるので、そこは丁重にお断りをして次の村に行く。
彼らも支援を受けるためには必死だ。
それに、それほど被害を受けていない場所は
どうしても優先順位が低くなり、しまいには
ほとんど支援を受けないこともある。


(写真左)どこに行っても大歓迎を受ける
(写真右)聞き取りをした住民はどうしても支援を期待してしまう


KnKは小さいNGOなので、何千もある村の中で
活動できるのは数個所だけ。心を鬼にしながら調査をして、
断ってしまった村のためにも限られた予算を
有効に使えるようにする必要があった。


サイクロンが襲ってきたときの話をする
子どもたちの表情は暗い


以前いたNGOでこんな話を聞いた。飢餓対策のための
栄養補給食を配給するときは決まって長蛇の列ができる。
炎天下、やせ細った子どもたちが何時間も並んで
やっと物資がもらえるところまで来たと思ったら、
木でできた枠が列をさえぎる。
そこをくぐらなければ物資はもらえない。
その枠をすんなり通れた子は物資をもらえるが、
くぐるために少しでも身をかがめた子はもらえない。
その枠は、物資配給の対象者を身長で選ぶメジャーの
役割を果たしているのだ。たった1センチ、
その枠よりも背が高い子どもは「支援対象外」と
なってしまう。はたしてその子はその後どうなるか。

こうした仕事をしていると、「えらい」とか
「すごいですね」とか言われることもあるが、
限られた人と予算の中で支援をするためには、
支援を求める人たちの期待を裏切り、
そして断り続けなければいけないのも事実なのだ。



国境なき子どもたちスタッフ 清水(30代/♂)


バングラデシュ最新ニュースはこちら

皆さまに支えられ・・
日付:2007-12-12 17:40:56 コメント(0) トラックバック(0) home

いきなり政治家の常套句のようなタイトルで恐縮ですが、
ここ2週間程は、大袈裟でなく本当にボランティアの方々の
サポートのおかげで、何とか乗り切ることができました。

そもそもの始まりは、11月15日にバングラデシュを襲った
大型サイクロン『シドル』です。
本来、KnKは緊急援助を活動のメインにはしておりませんが
『シドル』による被害はやはりとてつもなく大きなものでしたので、
現地での支援に向けて調査を開始し、現在はスタッフ2名を
バングラデシュに派遣しています。

現地の人々に寄り添った支援を始めるためには、初動調査が
最も大事ですが、その後支援を遂行するには、やはり資金が
必要となります。
KnKは小さなNGOなので、このような緊急時に取り出せる
ヘソクリなどあるわけもなく・・、急遽、支援の呼びかけをしたり
助成金の申請をしたりといった様々な作業が伴います。

広報としては、メディアであまり報道されないこの大型サイクロンの
被害をひとりでも多くの方に知ってもらい、被災した子どもたちへの
支援にご賛同いただくために、ホームページやメールマガジン、
ニュースレターなどで広く呼びかけをしていきます。

もちろん通常の仕事はありますし、10周年記念事業の一環として
天王洲アイルにあるレストランでの写真展開催が間近に迫っていたこと
に加え、現地調査のために、同じく広報担当のS氏がバングラデシュ
派遣されたので、まさに身体がいくつあっても足りない・・と思うような
忙しさでした。

バングラデシュ政府の最新発表によると、このサイクロンで亡くなった
方は3,347名、被災者は200万世帯・890万人とのことです。
このような数字だけを見せられても、私自身も含めて正直ぴんとこない
人の方が多いのではないかと思います。
ですが、やはり被災地から直接届く情報に目を通すと、数字には
表れないものが伝わってきます。

現地入りしたスタッフからの報告を、ぜひお読みください。
http://www.knk.or.jp/japan/local/bangladesh/bangla_news.htm

KnKは今後もバングラデシュ大型サイクロン被災青少年への支援
向けて、力を尽くしていきます。
皆さまもぜひご支援ください。

また、いつも以上にフル稼働してくださったボランティアの皆さま、
本当にどうもありがとうございました。
これからどうぞよろしくお願いいたします!

国境なき子どもたちスタッフ 松浦(30代/♀)


追伸:
レストラン、T.Y. HARBOR BREWERYでの搬入作業は、東京に残った
スタッフとボランティアの方のご協力で何とかやり遂げ、
設営を終えた深夜には、「人間やればできるものだ」と、しみじみ
思いました・・。
開催期間は12月10日(月)から来年2月3日(日)までとなります。
また、その間はお食事代の一部がKnKに寄付されます。
お食事が美味しいのはもちろんですが、雰囲気がとっても素敵な
レストランですので、ぜひお越しください!
http://www.knk.or.jp/japan/com/event/2007/T.Y.Artworx.htm

子どもたちの笑顔に出逢うこと。
日付:2007-12-12 16:19:51 コメント(0) トラックバック(0) home

先月末から、事業地視察のための出張に出ていました。
行き先は、東ティモールインドネシアという2ヶ国の計3地域。
国境なき子どもたち(KnK)に入ってからの日も浅く、
まだまだ新米君である私にとっては、初めての単身出張でした。
視察先は、以前の仕事で深く関わっていたことがあり、
決して初めて行く土地ではなかったものの、
職種が違えば当然ながら果たすべき役割も異なるもの。
出張前は、高揚感やらなんともいえぬ不安やらで、
落ち着かぬ日々を過ごしていました。

現地に到着してからは、とにかく限られた時間内で
自らの役割をこなすことに集中。以前のように、
仕事が終わってから街の中を歩きまわったり、
出逢った人と会話を交わしたりすることなどはさておき、
事業の進捗状況の把握や現地スタッフとの度重なる
ミーティング、日本国大使館や相手国の関係官庁への訪問や
書類の整理に時間を使いました。

今回の出張でとても印象的だったのが、
各地で出逢った子どもたちの笑顔でした。
その中でも、今年の9月に発生した
スマトラ島南西沖地震被災者への支援をおこなっている
北ブンクル県の事業地での出会いの記憶は、
今でも鮮烈に蘇ってきます。

この事業には、自分自身が地震発生後の
初動調査チームの一員として最初から
関わってきていることもあり、事業前と
現在とを明確に比較することができます。
最初に出逢った時には、地震のショックで
怯えたような子どもたちの姿を多く目にしましたが、
KnKが計3ヶ所の村でチルドレンセンターの
運営事業を開始して間もなく2ヵ月が経過しようと
している現在では、それぞれの場所で多くの
子どもたちが嬉々として様々なリクリエーション
活動などに参加してくれています。


事業地の1つのプニャンカ村のデッキー君。
初動調査の時には見せることがなかった、素敵な笑顔がありました。


日々の活動には、多くの子どもたちが参加しています。


また、海外派遣員として、現地に駐在をされている
今尾宏子さんの活躍にも、目を見張るばかりでした。
彼女が姿を見せると、子どもたちは、
「HIROKO!!HIRIKO!!」の大喝采を送るのです。
ソーシャルワーカーやエデュケーターといった
現地スタッフとも密接な連携が保たれており、
順調に事業運営がされている様子を見ることができました。


海外派遣員の今尾宏子さん。
子どもたちには、いつも大人気。


常日頃、東京の事務所でデスクワークを
していると、なかなか見えてこない子どもたちの
素晴らしい笑顔にたくさん出逢うことができたなぁと
感じています。その笑顔のために、子どもたちの幸せに、
僅かでも貢献していける良い仕事をしたいと強く思っています。

東ティモールインドネシアKnKの各事業地に
おける子どもたち生活や教育の状況は、まだまだ
予断を許さないような厳しい状況のままです。
今回出逢うことができた子どもたちの
素敵な笑顔を思い浮かべつつ、自分の仕事に対して
さらに身を引き締めて向かわねば、という
新たな決意を抱いています。

国境なき子どもたちスタッフ 栗林(20代/♂)


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