KnK-Staff


国境なき子どもたち事務局スタッフがお届けします

2007年11月

国境なき合唱団 in ウィーン
日付:2007-11-28 11:01:55 コメント(0) トラックバック(0) home

11月26日(月)、ウィーン楽友協会ホールにて
国境なき合唱団チャリティコンサートが行われました。



私は、指揮者やソリストへの花束贈呈のためのブーケと
舞台装花のためのフラワーボランティアとして参加しましたが、
現地のお花屋さんが非常に親切かつプロフェッショナルな方たちで
一緒に参加された他のフラワーボランティアの皆さんと共に
とても楽しく作業させていただくことができました。



そしてなによりも、日本から参加された合唱団の皆さん、
さくらコアの皆さんによる 「日本の歌、ウィーンの歌」、
次いでフロイデコアの皆さんによるベートーベンの第九の合唱、
本当に素晴らしかったです。
合唱ボランティアとして参加してくださった皆さんが
恵まれない子どもたちを救うためにお気持ちを一つにして
合唱される声が美しい楽友協会ホールに響き渡り、
感動的でした。

こうした企画に一個人として参加できたことを幸運に思います。
そして、ご尽力くださった皆様のお気持ちをアジア各地の
子どもたち
に届けられるよう、支援活動にさらに力を入れなくては
と気持ちを新たにしました。

国境なき子どもたちスタッフ J.K(30代/♀)

熱いですが、寒いです。
日付:2007-11-27 18:19:25 コメント(0) トラックバック(0) home

寒さも増して、気がつけばもう今週末は12月ですね。
寒いわけです。
あっという間に2007年は過ぎ去り、
2008年がやって来ますね。

さて、KnK東京事務局は2フロアに分かれています。
と、言っても一軒家の一階と二階ですが。
玄関が二階にあるので、一階はどうしても
『地下』のような気がしてなりません。

私のデスクは一階の陽の当たらない窓際に
位置しているので、夏は涼しいのですが、
冬はとことん寒いです。
冷え性でもあるので、かなり底冷えします。
あつあつのホットコーヒーも、
スピーディーにアイスコーヒーへと姿を変えます。
スリッパも今日からもこもこの冬用にしました。
誰にも気づかれていませんが。


写真:一階窓際デスク


そしていつにも増して寒い原因は、
事務所に人がいつもより少ないからなのです。

私たちKnKの東京事務局では10名のスタッフが
働いていますが、今日は半分の人数しか
事務所にいないので、いつもより広い空間が
さらに寒さを感じさせます。
実際、いつもより寒いです。

いないスタッフはどうしたかというと、
事務局長はフランスへ帰郷後、バングラディシュへ出張。
スタッフKは『国境なき合唱団』に参加するため、ウィーンへ。
別のスタッフKは東ティモールへ出張、
続いて来週からはスタッフOがバングラディシュカンボジアへ、
スタッフSもバングラディシュへ出張。
別のスタッフOは育児休暇中。

という具合にてんやわんやのKnKです。

でも、現地で待っている子どもたちのことを思うと
休んでなんかいられません!

今日も窓際で背中にホッカイロ貼って、頑張ります。

写真:事務所から見える紅葉


国境なき子どもたち 足立(20代/♀)

当事者のエンパワメントと開発
日付:2007-11-22 12:32:59 コメント(0) トラックバック(0) home

私は以前、開発と障害分野の仕事をしていました。
現場はラオス・カンボジア・タイでの勤務でしたが、
そのときの業務で目指していたのは
「当事者のエンパワメント」です。
今回は当事者のエンパワメントと開発、
あとは自分のKnKでの仕事との関連について考えてみました。

当事者とは、ニーズをもっている人々ですので、
この場合は障害者になります。社会福祉では
特に当事者組織という言葉をよく使いますが、
たとえば、禁酒会や家庭内暴力の被害者の
当事者組織など、いろいろとあります。

私が関わっていた事業は、
カンボジア・ラオス等々の障害者たちが
グループをつくって、彼らの人権を促進ために、
人権啓発イベントをしたり、もしくは生活改善のための
職業訓練やクレジットグループを運営するなど、
外部の人が単に支援をあげるのではなく、
当事者が自分たちで問題を解決し、
暮らしやすくなるよう行動する、
そういった自立のプロセスを支援するというものです。

短くいえば、当事者が彼らの直面する問題を分析し、
解決策を見つけ行動を起こして、エンパワメントしていく、
そいいうプロセスを支えるという支援ともいえます。

どうして当事者を中心に置いた支援を進めるのか、
その理由は、障害者への支援の実施のされ方の
歴史と関係します。昔から、「専門家」と
呼ばれる人たち(例えば医師・ソーシャルワーカー等)は、
”障害”の症状や病気・リハビリメニューについて
よく知っているため、障害を持っている本人の
気持ちや意志を聞かずに、
「あなたはリハビリを6ヶ月受けて、
その後は授産施設で働きましょう」などと、
専門家が障害者のすべきことを決めてしまう、
そのような ”専門家主導”の支援がされ続け、
そういう押付けられた支援の中で、障害者が
逆に抑圧されてしまった事実があるからだそうです。

もともとはアメリカから活発になり始めた
障害者の自立運動もあり、要は専門家ではなく
障害者が「自分のことは自分で決める」という
思想と実践が自立運動であり、”開発と障害”で
もっとも重要視されるべき視点ではないかと、
個人的には思っています。

なお、この障害者の自立運動の思想は、
開発と障害分野に限らず、開発支援全般においても
重要視されるべき視点だとも感じます。

先進国もしくは途上国の援助専門家
(コンサルタント・技術者・場合よってはNGO)が、
現地でニーズを抱えるの人々(当事者)の
意見を聞かずに、専門家が援助対象者(当事者)の
将来を決めつけ押し付けるような援助が
多くある事実には疑問を常に感じています。
シンボリックなものは社会への負の影響や
環境破壊などを考慮しないインフラ中心の援助活動や、
受注先が決まっているひも付き援助など。

NGOは、概してODA関連事業に比べると小規模なので、
ばれにくいでしょうし、実施しているNGO団体事態も
気づいてないかもしれませんが、NGOの援助の中にも、
場合によっては途上国の当事者
(貧困者・女性・子ども等々)の意志に配慮しない、
押し付け的援助が実施されているケースもよく目にします。

なお、同時に、先進国の人たちは、
自分たちが何らかの形で恩恵を受け依存している
経済構造そのものが、児童労働を容認してたり
(すでに状況は改善されていると思いますが、
GAPのスウェット製造やナイキの靴製造での児童労働)、
環境破壊(化石燃料の過剰使用、森林伐採)を
していますので、自分はそういう社会問題を
起こしている当事者であるとも考えています。
ですから、先進国が途上国の人たちの自立支援も
いいのですが、もしかしたら、まずは先進国から
発している迷惑をなくす努力もすべきかなと思っています。

長くなりましたが、でも実際に、公正な社会を
築きたくても、行動するのが難しいといつも感じます。
たいしたことはできないので、自分としては、
まずはそういう行動している団体に寄付をするとか、
そこでボランティアをするとか、
自分の化石燃料使用量を減らす努力をするとか、
いろいろと試してみようかと思っています。

あとは、もちろん、自分がKnKで関わっている
事業においては、途上国の当事者の意見や
主体性を引き出して、事業を進められたら
いいのではないかとも思っています。

国境なき子どもたちスタッフ おだち(30代/♀)


関心のある方:
*開発と障害についてはhttp://www.jica.go.jp/branch/ific/jigyo/report/kyakuin/pdf/200306_02.pdf
*当事者運動については
http://www.dpi-japan.org/

自由
日付:2007-11-21 18:52:19 コメント(0) トラックバック(0) home

NGO/NPOという団体、またはNGO/NPOという職場で
仕事をすることについて、一般の人々はどのような
イメージを抱いているのだろう、と時々考える。

「危険な場所に好んで行く」、
「人助け(あるいはみたいなこと)をしている」、
「自分たちだけが正しいと思っている」、
「時々無茶なことをする」、
「何だかあやしい(よく分からない)活動をしている」、
など、これまで実際に声を聞いたこともある。

個人的な意見だが、
NGO/NPOとは、基本的には多くの方々の
善意に基づきつつ、政府系機関とは異なり、
比較的自由な立場かつ市民の視点に立って
活動を行える場所だと思う。
何らかの理由で、(途上国の)政府の
各種社会プログラムの対象になり得なかった
人々のために、団体や組織、または個々人の
信念に基づきつつ、支援活動を行うことが
できるというのが、NGO/NPOの特徴だと言えよう。
従って、NGO/NPOは基本的に、
比較的自由な社会的立場にいると言えるのではないだろうか。

「自由」といっても、好き勝手に何をしても良いと
言っているのではない。「自由」には常に
大きな「責任」が伴うし、またご支援を
頂いている方々に対するアカウンタビリティも
きちんと果たさなければならない。
だが、ここでの「自由」というのは、
社会的な立場上の制約をほとんど受けない
という意味での「自由」なのだろうと思う。
そうした点においては、
(フリーの)アーティストやジャーナリスト、
学術界、もしくはアスリートといった人々が
置かれている社会的立場に通ずるものがあるのではないだろうか。

繰り返しになるが、ここで述べていることは
あくまで一個人の意見であり、NGO/NPOで
働く人々が一般にどのように考えているのか、
深い認識がある訳ではない。

こうした「自由」を、支援が必要な人々にとって
意味のあるものに変えていくためには、
確固たる信念が必要となるように思う。
しかしながら、そうした強い信念は、
一朝一夕で身につくものではないし、
またそれなりの経験や知識も必要になってくる。
実際の現場においては、自分が少しでも
目指したいと思うものと現実との狭間に
置かれていると感じることも多々あり、
なかなか難しいと思う。

時々、こんなことを考えながら、毎日仕事をしています…。

(終)

国境なき子どもたちスタッフ 森田(30代/♂)

「シリーズ アジア」-第2回公開講座「インドネシア アチェ」を終えて-
日付:2007-11-13 13:53:27 コメント(0) トラックバック(0) home

国境なき子どもたち(KnK)では、
1997年の団体設立から今年で10年の
佳節を迎えたことを契機に、
シリーズ アジア」と題した
公開講座を開催しています。

KnKが活動を展開している国々-8ヶ国の9地域-の
社会や文化事情に精通した方による講演を通じて、
参加した方々にアジアの国々に対する理解を
深めてもらうことが、その主な目的となっています。

幸か不幸か、第2回目の開催となった今回も
天候には恵まれませんでしたが、前回と同様に
会場が満席になるほどの来場者の方々に来て頂き、
充実した内容の講座を開催することができました。

さて、今回は朝日新聞社の外交・国際グループ
次長(前ジャカルタ支局長)である
藤谷 健(ふじたに たけし)氏を講師に迎え、
2004年12月26日にインドネシアのスマトラ沖地震に
よって発生した津波被害を受けたアチェを取材した際の
レポートを交えた講演を行って頂きました。

ジャカルタ支局長として、長期に亘って
インドネシアに滞在した経験を有する同氏の講演は、
非常に示唆に富むものでした。津波の被災直後から
取材を行い現場の惨状を目の当たりにした人間にしか
語ることのできない情報は、非常に衝撃的な事実として
来場者の耳に届いたのではないかと思います。

また、講演では、当時のアチェの様子と共に、
ジャーナリストとしての視点からのお話も伺うことができました。

非常に印象的であったのは、
「ジャーナリストは、例えば、自然災害等の被災直後の
現場に行っても、食料や医療援助といったような
直接的な活動を行うわけではない。取材という名の下に、
被災者の方々から震災時の様子を事細かに聞き、
情報を集めて、発信していくことが仕事であり、
それは時に被災者の心の傷を掘り返すような作業とも
成り得る。でも自分は、そのような作業を通じて、
彼らの現状を、その正しい情報を外部に向けて発信する
ことによって、生み出される価値-国際援助の必要性の
アピールや日本や世界の人々への意識改革など-に、
仕事のやりがいや自らの関わり方を見出している。」
という主旨のご発言でした。

「アチェにおける津波被害」という同じ事象に対して、
自分たちNGOとは異なるが、しかし目的の一端を
共有しているような明確なアプローチの形を改めて
認識することができ、とても新鮮な思いに至りました。

常日頃、なかなか会って話しを聞いたりすることが
出来ないような方々と直接出会えるのは、
このような公開講座の魅力ではないでしょうか?
まだまだ始まったばかりの同講座は、これからも
フィリピン、パキスタン、東ティモール・・・と
続いていきます。次回(12月15日土曜日)こそは、
晴天になることを願いつつ、
多くの皆様のご来場をお待ちしております。 

KnK10周年記念公開講座『シリーズ アジア』の詳細は、
下記のサイトをご覧ください。)
http://www.knk.or.jp/japan/com/event/2007/series_asia.htm

国境なき子どもたちスタッフ 栗林(20代/♂)


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