KnK-Staff


国境なき子どもたち事務局スタッフがお届けします

2007年6月

「そしてささやかな慰み…」~東ティモールの小さな悲しみ~シリーズ①
日付:2007-06-27 17:46:31 コメント(0) トラックバック(0) home

東ティモールに来ている。昨年10月から
プロジェクトを開始したKnKにとって新しい国だ。

KnKのユースセンターにある少女が英語
クラスに参加している。彼女は現在、
センターの近くにある叔父さんの家に
住んでいる。両親はほかの兄妹が一緒に
住んでいるが自分が家をでることで家計が
助かるということで、叔父さんの家に居候を
しているのだ。

昼間は叔母さんの家事を手伝い、午後に
ユースセンターにやってくる。両親がいる
町はセンターがある首都から120キロも
離れているので、もう一年以上会って
いないのだという。

今日は日曜日ということもあり彼女を
両親の家に連れて行くことにした。早朝、
彼女を迎えに行くと、まだかまだかと家の
外まで出ていた。よほど楽しみにして
いたのだろう。

車で5時間近く走りもうすぐで到着と
いうところで渋滞となった。この国の
こんな片田舎で渋滞なんてあるはずもない。
渋滞の先まで行ってみると、雨水で道路が
破壊され、小さな川が行く手を阻んでいた。


住民いわく、洪水で民家が流されてしまう
ので、住民が意図的に道路を壊し、水の
逃げ道を作ったのだそうだ。しかしよくよく
話を聞いてみると、こうして道路を壊して
簡易的な橋を作ると通行料を取ることが
できるのだそうだ。

その話が本当か冗談かは知らないが、
おかげで目的地に行くことはできなくなり、
やむなくUターンをすることになった。
相当楽しみにしていたのだろう。

少女の顔はさびしそうだった。

帰り道、そんな彼女を夕陽が
なぐさめるかのように真っ赤に焼けた。

神にこそ成し得る芸術である。


国境なき子どもたちスタッフ 清水(30代/♂)
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東ティモールから帰国して
日付:2007-06-21 18:13:13 コメント(0) トラックバック(0) home

KnKの派遣ボランティアとして、約7ヶ月
間にわたって東ティモールの首都ディリ
に滞在した。この国に長期滞在するのは
二回目で、以前は別の仕事であったが
約二年間は住んでいたことがある。

言わば、ちょっとは知っているはずの
土地である。

しかし、現地のフィールドで働いて実感した
ことは、自分が何も知らなかったということ
だった。生活に困窮している人々の本当の
苦しみ、子どもたちの苦労、仕事の無い若者
の悩みなど、以前には感じ取ることができな
かった事柄が今回は本当に良く見えた。

それは現地の人々の近くで、一緒に汗を流し
ながら、また同じ目線で物事を考えながら
様々なプロジェクトに取り組んだからこそ
だと思っている。このようなことを教えて
くれた現地の人々、そして特に多くの子ども
たちに感謝をしている。

一方で、現地で働きながら常に頭をよぎって
いたことがある。
それは、「自分に何ができるのか?」、
「本当に子どもたちの役にたっているのか?」
という疑問である。いくら東ティモール
人口100万に満たない東南アジアの小国で
あるとはいえ、助けを必要としている
全ての子どもたちのために支援を届ける
ことは到底不可能なのである。

そんな無力感に苛まれたことは数知れず、
現在でもその確かな答えは見つかっていない。

そんな思いを抱きながら先月末に帰国した
のであるが、現在は幸運にもKnKの事務局で
働く機会を頂くことができている。働き初めて
から約半月。現地で感じた無力感には絶対に
負けないことを心に誓いながら、今自分の
できることを全力でやろうと決めて日々の
仕事に取り組んでいる。

国境なき子どもたちスタッフ 栗林(20代/♂)

若手NGO
日付:2007-06-19 19:09:09 コメント(0) トラックバック(0) home

僕がこの世界(NGO)に入ったのは1999年。
この年は、前の団体で新規スタッフが
多数入った年で僕もその一人だった。
当時の会長さんに「若手が増えて
たのもしいわ」と言われたものだ。

あれから8年。現在の職場も、ほかの
スタッフも僕も年を重ね、周りに
「若手」と呼べるのは20代前半の女性
スタッフ一人のみ。この職業、定年に
なるまで続けるには、ちと厳しい。

しかし、最近新しくスタッフが入った。
「若手」といわれる世代だ。しかも男性。
NGOの給料は高が知れているので、男性
スタッフが継続して働くには厳しいもの
がある。これは世界的にもいわれている
ことだ。

男として女性スタッフが増えるのも
うれしいが、同士が増えるのもまた
うれしいもの。

自分たちが築いたものを受け継いで
くれるか、はたまた、別の大きなところに
羽ばたいていってしまうかはわからない。
KnKを踏み台にしたっていいじゃないか。
それまで大切に育てていきたいものだ。

国境なき子どもたちスタッフ 清水(30代/♂)
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成長したレポちゃんの写真展
日付:2007-06-13 10:34:30 コメント(0) トラックバック(0) home

今日、東京の四谷で開催している写真展
行ってきた。この写真展を開催したのは
一人の大学生。
http://www.knk.or.jp/japan/com/event/2007/natsuki.htm

2003年春、2人の「友情のレポーター」を
連れてカンボジアに行った。

あれから4年が経つ。

そのときのレポの一人は今年で二十歳を
迎えた。レポの名前は安田菜津紀
彼女はあのとき以来、これまでに3回も
カンボジアを訪れている。

彼女は3回目にカンボジアへ行ったとき、
若者の家」の子どもたちにインスタント
カメラを渡し自由に撮影してもらった。
カンボジアの子どもたちの「視点」を
日本の人たちに紹介したかったのだろうか。

写真展会場は決して広くはなかったが、
大小さまざまな写真を展示して、ところ
どころに彼女の短いコメントとともに
現地の子どもたちが撮影したカラー写真が
飾られており、彼女自身が撮影した写真は
白黒で展示するといった構成になっていた。


展示の仕方が女の子らしくてかわいい。中央のテーブルには現地の子どもたちのメッセージが書かれたシャツが置かれている。


レポちゃん撮影の白黒写真。最初は東京から始まる。


短いコメントがパンチを効かせてる。


ノートには来場者からの声が。


国境なき子どもたちスタッフ 清水(30代/♂)
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幸せとはなにか?
日付:2007-06-12 19:06:27 コメント(0) トラックバック(0) home

昨日ようやく一冊の文庫本を読み終えた。
タイトルは
「母親に向かない人のための育児術」。
最後に出されたお題目は、「子どもの
幸せとはなにか?」だった。
手抜きをしながらそこそこの育児をどう
こなせるか、といったノウハウ論を期待
していた私にとっては、やけに意味深い
問いかけで面食らってしまった。

やんちゃな1歳の息子の育児に追われる
母親としては、正直なところ、子どもの
「幸せ」についてなどまだ真剣に考えた
ことがない。

「ベトナム人なんかにくれてやるために
ここまで育ててきたんじゃない。」

父親のさめざめとした嘆きを聞いたのは
一昨年のちょうど今頃のことだ。
半官半民の安定した団体を辞めて、
カンボジアで3年ボランティア生活を
送った挙句に臨月で帰国。
その後ベトナムから夫が来日した。

両親の考えていた「幸せ」のルートから
私はまるっきりはずれてしまった。

でも、、、、
老いた体にムチ打って10kgを超える
孫を抱き、今ではいそいそと散歩に
繰り出す両親の顔は、何はともあれ
幸せそうではある。

そんな親を見てほくそえんでいる自分も
幸せといえるのかもしれない。
「子どもの幸せ」なんてこんなものかも
しれない。

国境なき子どもたちスタッフ 大竹(30代/♀)
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