バングル制作、パウダースパイス製造、コイア製品製造、小規模養鶏の4つの技術訓練が終了し現在革靴製造コースが行われています。これまでの技術訓練の様子をご報告します。
バングル制作コース
参加者:20名の障がいを持つ女性と5名の障がい児を持つ母親
訓練期間:4日間
7月28日、本事業の最初の技術訓練「バングル制作」コースが始まりました。25名の女性達の中で既にバングルを制作した経験を持つ女性が2名ほどいましたが、残りの女性達はバングル作り初挑戦です。まずは講師が必要な工具や編み方の種類、色の組合わせなどの基礎的な説明を行いました。その後、一番シンプルな編み方を習いしっかり覚えるまで編み込みました。理屈は分かるものの、障がいのため腕や手が思うように動かずなかなか先に進まない女性たちがいましたが、途中で諦めることなく初日を修了しました。
2日目以降は、各自のペースで新しい編み方を習得していきました。今回のコースは4日間でしたが、身体に障がいを持つ女性たちは少し遅れ気味で本人達も「できるのだろうか?」という不安を抱えていましたが、講師、スタッフそしてボランティアの励ましを受けながら無事にコースを修了することができました。しかし、糸を編む際に力が入らず編み方にムラが出てしまうなどの問題点が残っており、商品として販売できる質に高めるための補修訓練を検討しています。(バングルはピンと立つ位に固めに編まれているものが良いとされています。)
本事業で作られたバングルは、2008年9月のスリランカフェスティバル、10月のグローバルフェスタにおいて日本の皆様にもご紹介することができました。
パウダースパイス製造コース
参加者:20名の障がい者と5名の障がい児を持つ親
訓練期間:4日間
スパイスはスリランカでもお料理によく使われます。以前は自分でスパイスをパウダーにする人が多かったようですが、近年は既製のパウダースパイスを購入する人々が増えています。比較的簡単に作れるパウダースパイスは需要もあり、障がい者が自立するには習得しやすい技術であることから本事業への導入を決定しました。
コースは聴覚に障がいを持つ講師の自己紹介から始まりました。現在どのようにビジネスをしているのか、ビジネスを成功させるためには何が必要かなどを丁寧に説明していきました。また食品を扱うので、衛生管理が重要であること、地域行政に製造者登録が必要であり、製造者、製造年月日を明確にするシールが必要であることなど事業を行う上で重要なポイントの説明が行われました。
実技訓練では、スパイスのタイプ(チリ、ターメリック、カレー、ブラックマスタードパウダー)による準備方法、機械の手入れ方法(スパイスの混同、臭い移りを防ぐ)、パッキング方法を学びました。
地元の製粉会社が協力を申し出てくださり、1日2人の雇用機会を提供してくれる予定です。
コイア製品製造コース
参加者:20名の障がい者(3名の親が付き添いとして参加)
訓練期間:4日間
スリランカ国工業開発委員会(IDB)の推薦を受けたコイア製品つくりの専門家を招聘しコースを開催しました。4日間のコースではテーブルマット、フロアーマット、ほうきなどの製品つくりを習得しました。どの製品もローカルマーケットで需要があるものです。
マットはしっかりしたものを作るためには、ロープを均一に編み込む必要がありますが、このコツをつかむまでに皆少々時間必要だったようです。
今後は理論コースでお店や市場への販売方法を学びます。
小規模養鶏コース
参加者:20名の障がい者(2名の親が付き添いとして参加)
訓練期間:3日間
受講者は養鶏事業についての概要説明に続き養鶏場の場所の選択基準や習得する知識、必要な機具などについて細かな説明を受けました。養鶏では鳥の病気についての知識も必要となるため、獣医を講師に招き病気の予防についての知識も習得しました。屠殺のデモンストレーション、その後のゴミの正しい処理の方法を学びコースは無事終了しました。今後は理論コース終了後、地域での養鶏場設営を行い、本格的に事業を開始します。ハバラドゥワ地域の公衆衛生監視官および獣医が受講生への継続的なアドバイスを行っていきます。
革靴製造コース
参加者:20名の障がい者と(5名の親が付き添いとして参加)
訓練期間:14日間
10月15日から始まった革靴製造コースでは期間中5種類の女性用サンダル、2種類の男性用サンダル、3種類の子供用サンダルを作り技術を習得します。また、訓練を行っている Hellabeem に寄宿する歩行困難な子どもたちのために特別な靴を作りプレゼントする予定です。
詳細は次回の報告でお知らせします。
Hellabeemでの合宿型訓練の効果
受講者たちは、訓練終了後の余暇をHellabeem の広い庭でスポーツを楽しんだり物理療法を受けたりしながら過ごしています。中にはコースの復習をする受講生の姿も見られます。
夕食後はその日の問題点や進捗状況話し合うミーティングを毎日開催しています。今回の訓練の中でIDBの講師たちは、受講生たちと寝食をともにしているので、講師も受講生ひとりひとりの性格などを熟知する時間があり、個別指導の際に非常に効果が出ています。また受講生たちも講師を身近に感じることができ、積極的な態度で訓練に参加しています。受講生同士の繋がりも強くなり、お互いに助け合う姿が頻繁に見られることから事業開始時に相互扶助の体制が整っていると期待できます。
今後の予定
10月4日から14日間の縫製コース、11月には理論コースを開催し小さな事業起業のための準備を開始します。
アムルト(ジャパン&スリランカ)は引き続き受講者の事業が成功するよう地元企業などの協力を依頼していきます。
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